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【洋楽】最高にロックでかっこいいギターのリフ・イントロ

【洋楽】最高にロックでかっこいいギターのリフ・イントロ

ギターのリフ、というのは特にロックやハードロック、メタルといったジャンルの楽曲において重要な位置を占める要素ですよね。

ギターソロとはまた違った魅力があり、リフによっては楽曲のイメージを決定付けるほどの強い印象をもたらします。

プレイヤーの技術を凝らした複雑なものからシンプルなコードで構成されたものなど、ロックがお好きであれば皆さまそれぞれの「お気に入りのギターのリフ」があるでしょう。

今回の記事では、洋楽ロックを中心とした歴史に残る名ギター・リフを多数ご紹介しています。

若きギター・キッズたちにもぜひ参考にしていただきたい、素晴らしきリフの数々をお楽しみください!

もくじ

【洋楽】最高にロックでかっこいいギターのリフ・イントロ

BrianstormArctic Monkeys

2005年に衝撃的なデビューを果たし、00年代中盤以降の英国ギターロック・シーンをリード、2020年代を過ぎた今はイギリスが世界に誇るロック・バンドにまで成長したアークティック・モンキーズ。

彼らのデビューは本当に衝撃的でしたし、日本でも特に初期のアークティック・モンキーズの音を明らかに参考にしていたバンドが多くいましたよね。

彼ら自身は自分たちが先導したポストパンク譲りのギターロックに安住することなく、さまざまな音楽的冒険を重ねながら冒頭で触れたように巨大なロック・バンドとなりましたが、やはり1枚目から2枚目辺りの彼らが得意とした切れ味抜群なギター・リフの数々は、今回の記事にはふさわしいと言えそうですね。

今回取り上げているのは2007年にリリースされたセカンド・アルバム『Favourite Worst Nightmare』のリード・シングル『Brianstorm』です。

強烈なドラムと荒々しいギターから始まるイントロ、そこからつながるカッコ良すぎなメインのギター・リフをコピーしたUKロック好きのバンドマン、多くいるのではないでしょうか。

リフ自体が1つのメロディというくらいのインパクトを持っていますし、リズミカルで踊れるというのがまたいいですよね。

ライブ・パフォーマンスにおいても爆発的に盛り上がるキラーチューンですからぜひ文化祭などで披露していただきたいのですが、コピーする際には技術的な面よりもバンド全体のアンサンブルやリズムを重視して挑戦してみてください!

KOH-1

Seven Nation ArmyThe White Stripes

2022年のフジロックにおいて、堂々たる演奏でトリを務めた現代のロック・ギタリスト兼シンガーソングライターの最高峰、ジャック・ホワイトさん。

現地に赴かれた方はもちろん、ジャック・ホワイトさんを知らずに配信でチェックした音楽ファンもあのすさまじい演奏ぶりに衝撃を受けたことでしょう。

そんなジャックさんはもともとザ・ホワイト・ストライプスというギター兼ボーカリストとドラマーという最小編成の男女ロック・デュオとして活躍しており、ザ・ストロークスらとともに2000年代のガレージロック・リバイバルをけん引した存在でもあるのですね。

本稿で取り上げている楽曲『Seven Nation Army』はザ・ホワイト・ストライプス時代の名曲であり、冒頭で述べたフジロック2022においてもラストに披露されていた文句なしのキラーチューンです。

サッカーの入場曲などや音楽ゲームなどでも使われたこともあり、何となく聴いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

一聴しただけではベースのフレーズかと勘違いしそうなメイン・フレーズなのですが、実はセミ・アコースティック・ギターをワーミー・ペダルを駆使して音を1オクターブ下げて鳴らされたものなのですね。

極限までシンプルであるがゆえに、弾けば弾くほどその奥深さが理解できるタイプのリフですから、ぜひジャックさんに成りきってプレイしてみてください!

KOH-1

Whole Lotta LoveLed Zeppelin

レッド・ツェッペリンのギタリストにして頭脳、ジミー・ペイジさんが生み出したリフの数々は、それ自体がロックの歴史におけるマスターピースばかりですよね。

どのギター・リフが最高なのか、といった論争はファンの間でも決着のつかないものですし、どれか1つを選ぶことも難しいのですが……今回は2021年にアメリカとイギリスのギター専門誌が選出した「史上最高のリフ」でトップとなった1969年発表の楽曲『Whole Lotta Love』のリフを紹介しましょう。

『胸いっぱいの愛を』という邦題でも知られる超名曲のイントロから繰り出されるメインのギター・リフ、実に短くコンパクトなものではあるのですが、6弦の開放弦を巧みに使った重厚さは70年代以降のハードロックの先駆的なリフとして高く評価されており、ロック・ギタリストを志す方であれば一度は試し弾きしていただきたい、まさに「史上最高のリフ」に恥じないギター・リフなのですね。

中盤以降の静と動をうまく使った緊張感に満ちたバンド・アンサンブルも含めて、2020年代の今ロック・ギタリストを目指そうとしているキッズ・ガールズたちにも衝撃を与えることは間違いないでしょう!

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ReptiliaThe Strokes

2000年代初頭はガレージロックやポストパンクといったジャンルに影響を受けたバンドが次々と登場し、00年代のロックンロールとして多くの名曲が生まれました。

その中でもニューヨーク出身のザ・ストロークスの存在は別格であり、都会的でシャレたセンスとロックの醍醐味が詰まった楽曲群は後続のバンドにも多大なる影響を及ぼしましたね。

彼らの楽曲はカッコいいギター・リフの宝庫と言えるのですが、本稿で取り上げている『Reptilia』における、ギタリストのアルバート・ハモンドJr. さんによるリフはロック史に残る名ギター・リフであると断言してしまいましょう。

衝撃的なデビュー作『Is This It』から2年、ロック・バンドとして確実にビルドアップした彼らが2003年にリリースしたセカンド作『Room on Fire』の収録曲であり、後にシングル・カットされてスマッシュ・ヒットを記録しています。

イントロのベースとドラムスにかぶさるように繰り出されるリフは非常にシンプルではあるのですが、楽曲のイメージを決定付けるほどのインパクトで一発で耳に残りますし恐ろしくクールでカッコいい。

サビの裏におけるメロディアスなリフも、正しく第2のメロディとして機能していますよね。

センスの良い多才なギター・リフのお手本のような楽曲ですから、ロック・ギタリストの方々にはぜひ一度は聴いて頂きたいです!

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Holy Wars…The Punishment DueMegadeth

メタリカ、スレイヤー、アンスラックスと並んでスラッシュメタルの四天王「BIG4」と称され、長きに渡りヘビーメタル・シーンにおいてその独創的なスタイルでトップに君臨し続けるメガデス。

中心人物のデイヴ・ムステインさんは最初期のメタリカのリード・ギタリストでありながらもバンドを解雇され、メタリカに対する反骨精神からメガデスを結成したことはもはやメタルという枠内をこえて、ロック史における歴史的なエピソードですよね。

そんなムステインさんのギタリストとしての卓越したテクニックから繰り出されるリフ、複雑なアンサンブルから織り成すメガデスの名曲の数々はムステインさん自ら「インテレクチュアル・スラッシュメタル」と呼ぶほどの独創的なもので、多くのミュージシャンたちに影響を与えています。

そんなメガデスの楽曲の中でも、最も有名なギター・リフの1つが繰り出される『Holy Wars…The Punishment Due』を紹介しましょう。

現在は日本を拠点に活躍するマーティ・フリードマンさんが加入して初のアルバムとなった1990年リリースの大傑作『Rust In Peace』のオープニングを飾る名曲であり、イントロのアグレッシブかつスラッシーなリフを聴いてメタルのカッコ良さに目覚めた、もしくはギタリストを目指そうと心に決めた方々は世界中に多くいるはず。

正確なピッキングが求められますし、そう簡単に弾きこなせるものではないのですが、将来のメタル・ギタリストに一度は挑戦してみてほしいものですね。

余談ですが、中盤以降のマーティさんによるオリエンタルなフレーズも実に個性的で最高ですから、合わせてチェックしてください!

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Marquee MoonTelevision

この摩訶不思議な魅力を持ったギター・リフは、ロックの歴史においてもある種異質な、それでいて多くのアーティストたちに影響を与えたました。

1970年代にラモーンズやトーキング・ヘッズ、ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズなどが生まれたニューヨーク・パンク勢の中でも、フロントマンのトム・ヴァーレインさんの持つ文学的な教養から生まれた歌詞、スリリングなバンド・アンサンブルが織り成す個性的なギターロック・サウンドでロック史にその名を残したテレヴィジョン。

1976年にリリースされた彼らの記念すべきデビュー・アルバム『Marquee Moon』に収録された同タイトルの楽曲は、彼らの代表的な曲として知られており、10分近い長さでありながらも一瞬たりともダレるようなことのない張りつめたような緊張感と、各楽器が緻密に絡み合う様は、初めて聴いた方であれば思わず驚かれるのではないでしょうか。

冒頭で触れたヴァ―レインさん自身によるメインのリフは、イントロから楽曲の主軸となって鳴り響きます。

技術的に難しいものではないはずなのですが、一体どのような経緯からこのようなフリーキーなギター・リフが生まれたのか……興味深いですよね。

余談ながら、この楽曲自体メンバー4人それぞれのプレイが何1つ欠けても成立しませんから、アンサンブルの妙という意味でもぜひ未来のバンドマンたちに参考にしていただきたいですね。

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Smells Like Teen SpiritNirvana

1990年代の音楽シーンは、このパワーコード主体のシンプルかつ強烈にキャッチーなリフ一発で塗り替えられた、といっても過言ではありません。

1991年にリリースされ、NIRVANAがアンダーグラウンドなバンドから一気に世界的に有名な存在へと上り詰めたきっかけとなった楽曲です。

あまりにも有名になりすぎたがゆえに、当のカート・コバーンさんにとっては複雑な楽曲となってしまったのは残念ですが、すべてをなぎ倒す驚異的なパワーは2020年代を過ぎた今も色あせることはないでしょう。

シンプルでギター初心者でもすぐに弾けるようになれるリフだからこそ、このリフを軸として最高の名曲へと昇華できるカートさんのソングライターとしての才能、そしてNIRVANAというバンドの素晴らしさをあらためて実感するのです。

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