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パワーコードがカッコイイ洋楽の名曲。ただ簡単なだけじゃないギターリフの魅力
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パワーコードがカッコイイ洋楽の名曲。ただ簡単なだけじゃないギターリフの魅力

エレキギターの初心者向け奏法として最も定番なのが「パワーコード」です。

押さえるのが難しいことで有名な「F」のようなコードとは異なり、基本的には「ルート」と呼ばれる音と「5度」と呼ばれる音(低音弦なら「ルート」より1本高い弦の2フレット上)を押さえるだけなので、簡単な曲ならほとんどこれだけで弾けてしまいます。

そこで今回は、ギターの練習曲にもピッタリな、パワーコードで弾ける洋楽の名曲をご紹介します!

初心者向けだけでなくやや高度な曲もありますので、ギター練習中の方はぜひ聴いてみてくださいね。

パワーコードがカッコイイ洋楽の名曲。ただ簡単なだけじゃないギターリフの魅力

Song 2Blur

1990年代に時代を席巻した、英オルタナティブ・ロックの雄ブラーのヒット曲の一つ。

2分強という曲の短さ、楽曲もほぼ同じコード進行の「静」と「動」の行き来という感じですが、「動」にシフトする瞬間のダイナミックさがたまらなくカッコいい曲です。

またその切り替わる瞬間にディストーションRATをオンする動画が、時代を切り取っています。

ギター演奏的にはとくに難しいところはなく、クリーン部分を高音部で弾くチープさと、ディストーション部分の激しさを全身でもって表現することにかかっているような楽曲です。

平田 浩康

A New LevelPantera

アメリカのヘヴィ・メタルバンド、パンテラの6thアルバム「俗悪」収録のナンバー。

前作「カウボーイズ・フロム・ヘル」による成功で、特にギタリストであったダイムバック・ダレルは、新しいギターヒーローとして注目を浴びていました。

特に重戦車のような重さがありながらもザクザク切り刻まれるリフプレイは圧巻で、サウンドメイクや倍音の出し方にも特徴があると思いますが、まずは右手のピッキングスピード、力ではなく速さでコントロールしているように聴こえます。

また重厚なリフワークとは対照的な、流麗なギターソロも、ギタリストとしては挑戦しがいがあるのではないでしょうか。

平田 浩康

Bulls On ParadeRage Against The Machine

ミクスチャー・ロックともオルタナティブ・メタルとも呼ばれ、ラップスタイルで放たれる過激な歌詞でも独特な存在感を放ったレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの曲です。

バンドの楽曲やボーカルスタイルにも劣らず、ギターのトム・モレロのアプローチも斬新で、この曲でも間奏部はレコードのスクラッチかのように聞こえるトリッキーなプレイをしています。

バッキングはシンプルにパワーコード主体なので、リズム隊としっかり合わせると、かっこいいグルーヴが生まれると思います。

平田 浩康

Smells Like Teen SpiritNirvana

世界中にグランジというジャンルを知らしめたアメリカ出身の伝説的3ピースロックバンド、ニルヴァーナの楽曲。

イントロのクリーンなサウンドからディストーションサウンドまで、曲のほとんどをパワーコードで弾けるためギターの練習にはぴったりの楽曲です。

間奏部分もAメロのメロディーを弾いたものなので難しいテクニックもありませんが、パワーコードを弾く際にはミュートやカッティングなどに意識して弾くとオリジナルの雰囲気に近づきます。

演奏自体は簡単なので、バンドで合わせる場合には技術より衝動で押していきたいナンバーです。

星野貴史

Angel Of DeathSLAYER

スラッシュメタル四天王の一角と呼ばれるアメリカのバンド、スレイヤーの楽曲であり、その過激な歌詞が一部反発を招くこともある一方で、「スラッシュ・メタル史上に残る名曲」とも称されています。

楽曲に対する評価はさておき、ギター演奏上ではかなりの技術が要されるでしょう。

BPM=210と非常に高速である上に、ツインギター。

パワーコードであっても、素早いコードチェンジと正確無比なピッキングが不可欠です。

弾いて楽しむには若干ハードルが高い曲かも知れませんが、上達のためにチャレンジしがいのある楽曲です。

平田 浩康

Basket CaseGreen Day

ポップ・パンクの代表的バンドであり、日本でも高い人気を誇るアメリカのバンド、グリーン・デイの初期の代表曲です。

軽快なリズムに突き抜けるポップなメロディが爽快、盛り上がること間違いなしなナンバーです。

イントロや楽曲の途中では一部パワーコードにブリッジミュートを効かせ、リズムを立てる箇所もありますが、あとはストローク全開でかき鳴らすと気持ちよさ爆発でしょう。

演奏としては難しくないので、明るくハジけるのにピッタリな曲です。

平田 浩康

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