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ワイヤレスマイクの種類と特徴。おすすめボーカルマイク一覧
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ワイヤレスマイクの種類と特徴。おすすめボーカルマイク一覧

「ワイヤレスマイクを使いたい!」と憧れている方も多いのではないでしょうか?

現代では「歌って踊る」などのパフォーマンスも増えているため、ワイヤレスはより身近になってきています。

今回は、ワイヤレスマイクを使用する際に知っておきたい基礎知識をまとめました。

ワイヤレスのメリット、デメリットって?

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http://www.photo-ac.com/

ワイヤレス(コードレス)は、その名の通り「ワイヤ・レス=無線」という意味です。

メリットとしては何と言っても「ケーブルがないので自由に動き回れる」ことです。

コンサートで派手にパフォーマンスをした場合でも、ケーブルが絡まることなく、長さを気にすることなく動き回れます。

そして機器同士を経由して、長くはわす場合のケーブル(シールド)を使用する際のノイズ問題も最小限に抑えられます

ただワイヤレスシステムにはデメリットもあり、使用において「使用できる数(本数)が決まっている」「混信する可能性がある場合(B帯)」「使用場所が特定されている場合(A帯)」などが挙げられます。

あとは「音質の変化」です。

ワイヤレスは通常、送信機(トランスミッター)から出力された音声信号を電波にして→受信機(チューナー)で受信して音声信号として出力します。

例えば、マイクの場合は本体に内蔵された送信機から、PA設備側に設けられた受信機へと音を伝えます。

そのため音声信号は電波に変換されるときに少なからず音質に影響する部分があります。(機器によって影響部分は様々です)

ワイヤレスには大きく分けて4種類ある

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http://www.700afp.jp/service/38

B型(B帯)

B帯は、806.125~809.750MHzの帯域の電波を使用しています。

通常楽器店などで販売されているのはこのタイプです。

免許が無くても誰でも使用でき、全30チャンネルがあり、最大6チャンネルの同時使用が可能です。

主にライブハウスなどの小さい場所、一般で使用されているタイプです。

B型のギターやマイクのワイヤレスシステムを複数個使用する場合は、混信に注意が必要です。(ライブハウス、音楽スタジオ)

例:ライブ中のバンドのギターアンプから、楽屋で弾いている別ギタリストの音が鳴る(チャンネルが被った場合)

A型(A帯)・AX型(AX帯・A2)

A帯は、779.125~787.875MHzの帯域の、AX帯(A2)は、779.125MHz〜787.875MHz電波を使用しています。

A帯・AX帯(特定ラジオマイクとも呼ばれる)を使用するためには、陸上移動局免許および当日の許可が必要です。

その代わり、混信する可能性は低くなりより精度が高い音声信号を送受信できます。

主にドームクラスの大きなコンサートや大型イベントで使用することが多いタイプです。

参考:特定ラジオマイク運用調整機構

近年の携帯電話やスマートフォンの利用増加を受け、政府は電波法改正を行い、新周波数帯に移行しています。

※現在、新周波数帯(470-714MHz)も使用可能です。

現行のA帯周波数を使用したすべての特定ラジオマイク(ワイヤレスマイクロホンシステムやイヤーモニターシステムなど)は、2019年4月1日を以って使用できなくなります。

【周波数帯移行後の利用可能周波数帯】

特定ラジオマイクの新周波数帯(470-714MHz)は、2012年7月25日から使用可能。現行A帯(770M-806MHz)の特定ラジオマイクの使用は2019年3月31日までです。

https://www.shure.co.jp/ja/support_download/frequencies#q1

2.4GHz帯

免許が無くても誰でも使用でき、B帯に比べて干渉が少なく、多本数使えるのが2.4GHz帯のタイプです。

コストパフォーマンスに優れており「高音質で安価」なワイヤレスモデルが多いのが最大の特徴で、手に入りやすいタイプです。

ただ、2.4GHz帯はWiFiやBluetoothなどが同じ周波数帯で、1m以内でWiFi機器・スマートフォンなどを利用している場合は、音が途切れることがありますので、できるだけ離してご利用しなければいけません。

同じ免許不要のB帯と同時利用も可能です。

C型(C帯)

C型は、300MHz帯で使用するタイプのことです。

A型・B型と比べて出力も小さいため、放送事業者やライブコンサートなどで、音を扱う時にはほとんど使用することはありません。

低コストなワイヤレスマイクシステムで、インカム(スタッフ同士が会話する機器)などで使用されます。

各メーカーから発売されている一般的に使用するのにオススメの「ワイヤレスマイク」のタイプをいくつかご紹介します。

これを機に一度、試してみるのはどうでしょうか?

お手頃な安価なタイプ〜音質に特化した定番タイプもあるので、普段のライブはもちろん、学園祭やパーティーまでさまざまな目的で使用できます。

ライバルとパフォーマンスの差を付けられるのは間違いなしですよ!

おすすめのワイヤレスマイク

SHURE(シュア)/ SVX24/PG28

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http://www.shure.co.jp/ja/products/wireless_systems/svx24_pg_28_wireless_system

SHURE オフィシャルサイト

市場価格相場:29,400円(税込)

PG28のマイクヘッドはスピーチ用途での使用に適した特性を持っています。

こちらのモデルは、より明瞭度の高い音質でスピーチやプレゼンテーションに最適です。

最大3波までの同時使用可能。

SHURE(シュア) / BLX24/SM58

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https://www.shure.co.jp/ja/products/wireless_systems/blx24-sm58

SHURE オフィシャルサイト

市場価格相場:47,800円(税込)

SM58マイクヘッドの、ライブボーカル用では定番中の定番のB帯(免許不要)ワイヤレスマイクです。

ワンタッチで操作できる「QuickScan」周波数選択で、最良の使用可能な周波数を素早く検出できます。

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