世界で活躍する国産ギター用オーバードライブ・エフェクター tanabe.tv 弾駆動 DUMKUDO
世界から評価の高いサウンドには、その裏で必ず日本の巧みな精度の高い技術が活躍しています。
今回は、日本のハンドメイドメーカーtanabe.tvの「弾駆動 DUMKUDO」を紹介したいと思います。
弾駆動 DUMKUDO(だんくどう)とは?
tanabe.tv(タナベ)のエフェクタービルダー田辺敏彦氏が一つ一つハンドメイドで制作されるオーバードライブです。
zendriveを元に制作された「禅駆動 ZENKUDO」が有名で、「弾駆動 DUMKUDO」はシングルコイル用にゲインをアップさせた仕様です。
上質でヌケが良く適度に癖があるので大変使いやすいオーバードライブです。
有名ギタリストが使用していることがわかるとオーダーが殺到、現在は3ヶ月ほど待つことになる模様です。
使用ミュージシャン
国内外の有名ギタリストに使用されています。
ROBBEN FORD、LARRY CARLTON、JORGE SANTANA、是永巧一、等
各部ツマミ機能
VOLUME
もちろん音量をコントロールするツマミ。
スムーズに持ち上がります。
GAIN
歪み量をコントロールします。
12時位まではあまり歪まず3時以降で強めに歪みます。
TONE
ハイの量を調節しています。
通常のトーンコントロールというより右に振り切るとナチュラルになり、左に振っていくことでハイカットしていく仕様のようです。
JALI
これが少し独特ですが「JALI」のとおり右に振ると文字通りジャリッとしてきます。
ダンブルアンプのVOICEにあたると推測されます。
ミドルの中で歪をどの帯域中心にかけるか…というニュアンスでしょうか。
そして倍音の量も変化します。
ゲインと密接な関係にあるので相互にいじりながら調節してみましょう。
サイドスイッチ
歪みの種類を選ぶことが出来ます、モードによってLEDの色が変化します。
右(RED):マーシャルモード
もちろんマーシャルの歪みをイメージしたサウンド。
気持ちコンプレッションする、禅駆動モードに比べるとややゲイン高め。
中(BLUE):禅駆動モード
比較的ゲインが低めな大人サウンド。
色っぽい質感が特徴ですね。
左(GREEN):ダンブルモード
ダンブルアンプのサウンドを目指したモード。
中音域が太くなりパワフルな印象です。
荒々しくも音が潰れない上質な歪みが出せます。
セッティング例
使いやすい一般的なオーバードライブサウンドのセッティングです。
フュージョン系のメロディーなどにオススメです。
エッジを立てたゲイン高めのセッティングです。
ロックなコードワークに。個人的に気に入ったのはこの音です。
ブースターとして使用するのもアリ!
使用感とまとめ
低ノイズで使いやすいペダルで気持ちいいので、ずっと弾いてしまいます。
低ゲインでのサウンドがナチュラルでエフェクトっぽくないです。
原音からの影響をかなり受けるので、ギターそのものの音質・アンプ・そしてなにより本人の実力が如実に出ます。
オーバードライブに悩んでいる方は試す価値ありでしょう。
お値段も最近のハンドメイドエフェクターの中では安価な部類に入ります。(28,000円程)
気になった方はお早めに!!!
ライタープロフィール
ギタリスト
カジワラアキヒロ
京都在住のギタリスト、レッスン、サポート等しながら自身のバンドも活動中。
エレクトロバンドのギタリストとして活動していた時にエフェクターに興味津々。
ただ、マニアという程ではなく愛好家。
現在は宅録を研究中。
ウェブサイト:http://kjwr.hatenablog.com
Twitter:kajiwara_tw_th