【演奏動画あり】Sir Tone TYPE 1とスパイスケーブルを使ってみた
昨今、多数のメーカーがさまざまな種類のシールドを展開しております。
値段そのものだけでなく、カラーバリエーションやプラグの形状など大きな違いがありますが、どのようなところに重点を置いて選ばれているでしょうか。
好きなアーティストが使っていたり、色が気に入っているなど、理由はさまざまでしょう。
膨大な数が市販されているため、選択枝が多く悩まれる方が多数居ると思います。
今回はギタリストに向けて新たな選択肢として、筆者が今注目しているSir Tone社が展開するTYPE 1という機種と、スパイスケーブルという新たな機種を実際の音も含めて紹介していきます。
もくじ
Sir Tone:TYPE 1/TYPE 2
Sir Tone社はTYPE 1/TYPE 2の2種類のシールドを展開しています。
TYPE 1はギター向け、TYPE 2はベース向けにチューニングされており、今回はTYPE 1を紹介します。
TYPE 1 の特徴
- ギターに特化したチューニングをされており、立ち上がりが非常に早く、歯切れがよく輪郭のあるワイドに広がるサウンド
- ライブ、レコーディングともに使えるサウンドと取り回しのよさ
- 粒立ちがよく、強いドライブをかけても音がつぶれにくく、空間系エフェクターも非常にクリア
- 伝達による欠損を少なくするため、高い導電率を確保し、原音に忠実な音を再生
- ダブルシールド構造による徹底したローノイズ
外観
ケーブル自体は比較的しなりのある素材で癖がつきにくく、プラグはチューブで被覆されており、簡単には外れにくくなっています。
チューブで全体が被覆されているおかげで、抜き差しは容易でありながらも信頼できるプラグに仕上がっています。
極性があり、矢印の向きに接続します。
スパイスケーブル
スパイスケーブルとは
全長が約25cmのケーブルで、全5種類(2019年5月時点)を展開しています。
それぞれのターゲットに合わせた音域やToneをコントロールし、スパイスを加えるケーブルです。
各製品の特徴
- SP1-R ブースト型 赤
情報量の抽出増加とワイドレンジをスパイス - SP2-B 歪み+中音域 青
歪み+中音域の情報量をスパイス - SP3-Y 高音域 黄
情報量プラスと高音域をスパイス - SP4-W ブースト強 白
SP1をより強く増加させた強スパイス - SP5-G 低音域 緑(電線桃)
ベースと相性が良く低音域をスパイス
仕様:φ6.3ピンプラグ/φ6.3ピンプラグメス側
サウンドサンプル、主観的評価
今回は筆者の所有するSir Tone:TYPE 1 5mSLとSP4-Wを、実際に録音した音源とともに紹介します。
Sir Tone:TYPE 1 5mSL
使ってみた感想としては、ワイドレンジであり、一般的なシールドと比べて音量が上がりました。
立ち上がりも早く、ローノイズで、中音域から高音域にかけてとくにクリアに感じられました。
メーカーの説明通り、空間系エフェクターのノリは非常によく、クリーンな音源でのRECでとくに使いやすい音に感じました。
細かいところですが、製品にケーブルタイが付属しており、こういう心遣いも筆者は気に入りました。
Sir Tone:SP4-W
第一印象では、音量が上がったように感じられました。
心地よい程度の増加でありながら、中音域にフォーカスが変わり、再生可能な音域も増えたように感じられました。
ギターソロの録音にも使いやすく、入力時の音量を稼ぐ際にGainを上げたくないときに一味足してくれるアイテムでした。
まとめ
Sir Toneの製品はいかがでしたか?
さまざまなこだわりが1本のシールドに詰め込まれ、実用性と技術の融合した製品となっております。
カラーバリエーションはどんどん増えており、取扱店舗も増えてきております。
スピーカーケーブルや電源ケーブルも展開しており、今後さまざまなアーティストが使っていく可能性が感じられ、さらなる商品展開に期待するばかりです。
みなさま、店頭で見かけた際は一度試奏されてはいかがでしょうか。
ライタープロフィール
内科医・8弦ギタリスト
Dr.みけ
8弦ギタリストのお医者さん。
関西の医科大学卒業後、小児から成人まで幅広く診療する内科医であり、バンド活動など音楽に携わりながら医師として働いています。
6歳からピアノ、12歳からギターを始め、15歳からバンド活動を続けています。
機材の修理やPAも趣味で行っています。
音楽関係の医療ネタが主ですが、機材オタクなので機材レビューも時々してみたいと思います。
中学の頃からプログレ・メタル・HRなどのジャンルに傾倒し、気が付けば8弦ギターを手にしていました。
時々ポップスの曲などで、アコースティックギターやクラシックギターを弾いたりもします。
年5〜8回ぐらいライブ鑑賞、ギタリストとしてのライブは年数回程度。
演奏動画もときどき投稿してます。
「音楽が好きな方のために、音楽のある生活をより豊かにしていく」を目標に、身近な医療の疑問を正しく知ってもらいたいと思います。
音楽のある生活を健康にエンジョイしましょう!
Twitter:mikemike68gt
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