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ローランド JC-120 トランジスタ・ギターアンプの基本から裏ワザまで

今回はスタジオやライブハウスでは定番のギターアンプ Roland JC-120についてのお話です。

使用する前にまず知っておきたい基本的なことから裏ワザ的な使い方までをご紹介します!

ギターアンプの定番 Roland JC-120

音楽をやってる人なら1度は目にしたことがあるはず!

Roland JC-120は、スタジオ、ライブハウスなどではド定番のギターアンプです。

正式名称は「Jazz Chorus(ジャズコーラス)」ですが、「ジャズコ」「JC(ジェーシー)」などの略称でも親しまれ、多くのミュージシャンが愛するギターアンプです。

「Made in Japan」世界に誇る国産アンプ!

界に誇る国産アンプ「Roland JC-120」

http://www.harmonycentral.com/forum/forum/guitar/acapella-28/1559576-

国内メーカーRolandから1975年の発売開始されたアンプで、発売当時から現在も国内で製造されており、細かなマイナーチェンジを繰り返しつつも、基本的なデザインは現在に至るまで変わりません。

世界中のギタリストに愛され今日も世界中のステージで活躍しているギターアンプです。

JC-120の特徴

JC-120の特徴

JC-120はトランジスタ回路を採用、出力120Wの大出力で12インチスピーカーを2発搭載し、エフェクターの特性を十分に生かすことができます.

フラットな特性でクリーン・トーンが美しくエフェクトのノリも非常に良ため、音が素直で扱いやすいアンプとされています。

コーラス、ビブラート、リバーブが内蔵エフェクトとして搭載されています。

空間で混ざり合うナチュラルなコーラス

コーラスをオンにすると片方のスピーカーからはエフェクトのかかっていない元音がなり、同時にもう一方のスピーカーからはピッチを揺らしたエフェクト音を出し空気中でその2つの音をミックスさせる自然のコーラス効果を生み出します。

コーラスをオンにし、リバーブでさらに広がりをつけると、1フレーズ「ジャラーン」と弾いただけで、1曲作れそうな感覚になりますね(笑)。

フラット論争

ちなみにJC-120に付いているイコライザーは「どれがフラットか!」という論争は今も続いています。

たしかにTREBLEのツマミを上げると(特に歪ませた状態では)キンキン高音がうるさく感じることもあるかもしれません。

参考:JC-120のフラット論争1

JCのアンプのフラット位置については2つの諸説があります。

1つは基本中の基本、HIGH MIDDLE LOWの順に5、5、5

2つ目は、HIGH MIDDLE LOWの順に0、10、0

といったものが在ります。

実はどちらも正しいようです。

作られた時期で5、5、5だったり0、10、0だったりするみたいです、たしかなソースはありません・・・

参考:http://ameblo.jp/dorublog/entry-10543667405.html

スタジオ、ライブハウスでなぜ定番なのか?

音楽スタジオ

常備してある真空管のアンプは機種やメーカーによって音に個性があるため、音のセッティングまでに時間がかかってしまいますが、JC-120だと鳴ってる音を視覚的にも聴覚的にも操作しやすいです。

JC-120は真空管アンプに比べれば個体差も少なく、故障や演奏中のトラブルも少なくて済むのですが、製造年代によっても微妙に音が違ったり、長年の使用で音の出方が若干変化しているものもあります。

ギタリストの皆さんにとってはJC-120に直接ギターを差して鳴らすより、マイエフェクターを持ち込んで、アンプとの間に接続し鳴らす機会のほうが多いのではないでしょうか。

どこのスタジオやライブハウスに常備しているので「JC-120をマスターすれば、どこに行っても同じ音が出せる!」とも言われています。

定番が故、音の好みも賛否両論あるギターアンプですが、ギターサウンドの1つの基準になっており、その安心感は他のギターアンプに比べ群を抜いていると思います。

また丈夫であることに加え、キャスターを付けたら移動もしやすいなど実用性が高いのも特徴ですね!

JC-120の特性を活かしたセッティング・裏ワザ

定番だからこそ、セッティングによってライバルと差をつけやすい!

JC-120の特性をうまく活かしたセッティングをいくつかご紹介します。

アンプの高さ・角度を変えてみる

アンプの高さ・角度を変えてみる

アンプの音は立ち位置やアンプの高さによって聴こえ方にかなりの違いがあります。

特にギターアンプは特性上「音がまっすぐ前に飛ぶ性質」があるので、立って演奏している耳の位置はかっこいい音が鳴っていても、客席では実は「キンキン耳が痛くなる音」で聴こえている場合もあります。

そんなときは、演奏時のアンプの高さを高くしてみたり、演奏者に音がモニターしやすく角度を変えてみることでそのギャップを解消できます。

縦に置く、車輪を外してみる

縦に置く、車輪を外してみる

http://xnchg601.blog31.fc2.com/blog-entry-1091.html

低音をがっつり出したい!というときに、JC-120の車輪が地面に面してると振動が不安定になって、バンドのアンサンブル上、余分な低音が回りやすくなり、音ヌケが悪いという問題が起きてきます。

車輪を外してみるか、アンプ自体を縦に置くことで、アンプと床が密着し床に低音が効率的に振動して床が響くことで箱鳴り感を増すことができます。

好みもあるかもしれませんが、スピーカーが横から縦に変わるので、音の広がり方も変わります。

アンプをステレオにする方法

アンプをステレオにする方法

http://hannan-sound-art-society.blog.eonet.jp/default/cat3202547/

右側にあるVIBをオンにする→SPEED、DEPTHを共に0にすることで、2発のスピーカーが独立して鳴るステレオ感・音圧を得ることができます。

ただし、生音で鳴らす場合は迫力があって聴こえるかもしれませんが、あくまでアンプ自体の鳴り方が変わったのであって、スピーカーからの音自体が変化しているわけではありません。

このセッティングでライブ時にアンプにマイクを立てたりするときには、スピーカーを狙うマイクの場所には気をつけましょう。

チャンネルリンク

チャンネルリンク

http://no-guitar-no-life.seesaa.net/category/17030019-2.html

もうご存じの方も多いと思いますが、JC-120にはチャンネルごとにそれぞれ独立したプリアンプとパワーアンプが搭載されていて、それを両方使うのがチャンネルリンクと呼ばれる方法です。

チャンネル1または2のHIGHインプットにギターから入力し、同時に、そのチャンネルのLOWインプットともう一方のチャンネルのHIGHインプットをシールドで接続すると、チャンネル1と2の入力部分が接続され、ギター→チャンネル1→チャンネル2→スピーカーと直列で入力出来ることになります。

これによりそれぞれのチャンネルのイコライザーを2つ直列繋ぎしていることになりますし、チャンネル1と2の間にエフェクターを挟むなどすれば更にサウンドメイキングのバリエーションが増えます。

空間系エフェクターのみ、SEND / RETURNに繋ぐ

SEND / RETURNに繋ぐ

http://djmania.es/p/roland-jc-120-jazz-chorus-guitar-amplifier

ギターの歪みや音の核は、プリアンプやイコライザーによって作られ、基本的には一番最初に通る回路となります。

空間系のディレイやリバーブやコーラスはその後に繋ぐことを考え、アンプ後ろのSEND(送る) / RETURN(返す)に繋ぎ、チャンネルのプリアンプやイコライザーを経由した音に、空間系エフェクターをかけることで、音の輪郭がぼやけないキレイなサウンドになります(エフェクトループでパラレル接続時)。

エフェクターによってはLRの信号を出す事ができますが、ギター用のコンパクトエフェクターのほとんどは基本的にはL(MONO)に差すといいでしょう。

使い方にもよりますが、アンプで積極的に音作りするならこの方法がいいかもしれません。

A/Bボックスを使ってアンプを使い分ける方法

A/Bボックス

http://jes1988.com/blog/tag/ab-box/

歪みをマーシャル、クリーンをJC-120と言った感じで、音色によって鳴らすアンプを変える贅沢な使い方です。

出力Aにクリーンなアンプを繋ぎ、もう片側の出力Bにはマーシャルなどの歪みの強いアンプを繋いで、音色の切り替えをしてみてもおもしろいと思います。

ちなみにプロギタリストのド派手なセットでは定番の使い方です。

最後に

定番のアンプですが、使い方はそれぞれの好みによって変化します。

基本的な操作を覚えると同時に耳を鍛え、どんな音を出したいかを考えることも大切になります。

期待に応えられるように、今後もギタリストのパートナーJC-120と仲良くできればいいですね!

たくさん鳴らしてあげて、あなただけのかっこいいギターサウンドを目指して下さい!

著者プロフィール

スタジオラグへおこしやす編集長・ギタリスト

中尾きんや

地元京都です。

バンド活動、PA音響やレコーディングエンジニア、スタジオ店長などを経て、現在は「スタジオラグへおこしやす」の編集長を担当しながら、(株)ラグインターナショナルミュージックの執行役員として日々奮闘中。

最近またスタジオラグ伏見店の店長も兼任しております。

今までは関西を中心に音楽業界にどっぷりな毎日を送っていました。

そこでは楽しさもありつつ、時には苦悩もあり、正直日々試行錯誤な20代でした。

現在は30代半ばですが、若いスタッフとともにここで音楽情報を発信しています。

執筆してくれているのは、現役バンドマンにミュージシャン、全国の音楽講師のみなさん、音楽関係のお仕事されている方やスタジオスタッフに、普段は音楽を専門としない人までさまざまです。

音楽活動のヒント、そして音楽初心者の方へ向けて発信し、多くの世代に読んでいただけるメディアを目指します!

人気音楽雑誌YOUNG GUITARでも執筆経験あり。

趣味はギターと料理とネットサーフィンとか。

好きな音楽は「ギターがかっこいい曲」です。

将来の夢はプライベートスタジオを創ること。

Twitter:kin_kinya

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