1ループボックスとABボックスの違いとは?シンプルなOne Control Minimal Seriesで比べてみよう!
大型のスイッチングシステム、BJFシリーズのエフェクター、ソルダーフリーケーブル……One Controlには多岐にわたる多くの機器があります。
中でも特にシンプルで人気のMinimal Series ABBOXとMinimal Series 1LoopBoxは、すべてのスイッチャーの基本とも言える2つのペダル。
では、これらはどのように違うのでしょうか。
まず、2つの基本的な説明から。
One Control Minimal Series ABBOX
One Control Minimal Series ABBOXは、1つのシグナルを2系統に切り替えることのできるペダルです。非常にシンプルなパッシブ回路で構成されているため、さまざまな使い方に対応します。
例えば、2台のアンプの切替や、チューニング時にミュートできるチューナーアウトとして、ステレオ出力のLRの切替など。
さらに、RED/BLUEのアウトプット側からINPUT側にシグナルを流すこともできるので、2本のギターやベース、シンセサイザー等、複数の楽器を1台のアンプやミキサーのチャンネルで使う際に即座にインプットを切り替えられるインプットセレクターとしてもお使いいただけます。
シグナルへの影響を最小限に抑えるため、One Control Minimal Series ABBOXは機械式のフットスイッチを用いたトゥルーバイパスを採用しています。
One Control Minimal Series 1LoopBOX
One Control Minimal Series 1LoopBOXは、最小限のサイズにエフェクトループを搭載したペダルです。
One Controlでは、画期的なPCB配列を用いたことにより、このサイズの1LoopBOXをPCBで製作することに成功した、世界で初めてのマニュファクチャーです。
1LoopBOXは、さまざまな使い方のできるペダルです。
OFF時にはINPUTから入力されたシグナルはOUTPUTから出力されますが、フットスイッチを踏むと、INPUTから入力されたシグナルがSENDから出力され、RETURNから入力されたシグナルがOUTPUTから出力されます。
シグナルへの影響を最小限に抑えるため、One Control Minimal Series 1LoopBOXは機械式のフットスイッチを用いたトゥルーバイパスを採用しています。
エフェクトループとして使用すれば、複数台のエフェクターをまとめてON/OFFできるようになり、またバイパス時に音が大きく変わってしまうヴィンテージエフェクターなども、現代的なトゥルーバイパスのペダルとして使うことができます。
INPUTとSEND、OUTPUTの端子だけを使えば、1LoopBOXはAB Boxとして使うことができます。
フットスイッチを踏めばSENDとOUTPUTに出力が切り替えられるので、チューナーアウトやアンプの切替などにご使用いただけます。
INPUT、RETURN、OUTPUTの端子だけを使えば、複数の楽器を切り替えて使う際に便利なインプットセレクターになります。
INPUT側とRETURN側、それぞれから楽器を接続することで、フットスイッチで有効な楽器を切り替えられます。
INPUTとOUTPUTの端子だけを使えば、このペダルはミュートスイッチとなります。
フットスイッチを踏むことで出力をミュートさせ、もう1度踏めば出力を元に戻すことができます。
どちらもパッシブ回路を用いているため、これらの機能を使用するための電源は不要です。(LEDを点灯させ、現在の状況を表示させるためにはアダプターが必要となります)
ABボックス
ABボックスは、信号の経路を切り替えるためのスイッチャーです。
例えば片方をチューナー、片方をアンプとしてチューナーへの信号を分岐したり、2つのエフェクトの経路を切替えて2台のアンプを使ったりするような時に使えます。
ABBOXはもちろん、実は1LOOPもABボックスと同様に使うことができます。
端子の位置が違うので、ペダルボードの形状などで使いやすさは違うかもしれません。
インプットセレクター
ABボックスのもう1つの機能です。
信号を出す先を変えるのではなく、入力元を変えます。
2本のギターやベースを切替えて使う際などに便利です。
ABBOXは、逆向きに使うことでインプットセレクターになります。
パッシブだからこそできる技です。
1LOOPの方は、向きを変えずにインプットセレクターとして使えます。
こちらも端子の位置や向きが違いますので、使いやすい方を選んでいただければと思います。
ABBOXでは使うことのできない機能です。
1LOOPならではのエフェクトループとしての機能。
SENDとRETURNの間にエフェクターのIN/OUTを接続します。
複数のエフェクトをまとめて入れればスイッチ1つで全てのON/OFFをまとめたりできます。
さらに1LOOPはトゥルーバイパス。
古い機材ではバイパスにすると音が変わってしまうこともありますが、そんなペダルをトゥルーバイパスで使いたい時にも役立ちます。
ご自分のシステムをさらに拡張したり、操作性を高める際、こんな小さなペダルが大きな役に立つこともあります。
ライタープロフィール
エフェクター専門店
ナインボルト
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