楽器のリペア。修理代はいくらかかるか?
今回は「楽器が壊れてしまった……」と修理に出す前に、知っておきたいことや楽器リペア、修理料金の相場をまとめてみました。
もくじ
楽器をリペア、修理するにあたって知っておきたいこと
どんな症状か確認する
まず症状の確認です。
例えば「音が出ない」「弾いている途中で音が変わる」などです。
原因の特定に至らないまでも可能な限り行いましょう。
様々な機材を複合的に使用している場合は、他の機材に原因があるかもしれません。
参考:故障かな?と思ったら「バンド機材のトラブルシューティング」ギター編
修理には時間がかかることも・早く修理に出す
故障している箇所も様々で、特定するまで時間がかかったり、パーツを取り寄せたり注文が入ってから生産することも少なくなく、楽器を数日間預けたりすることも多いのです。
あと年末年始などは時間がかかる場合もあります。
修理に出すということは、予め時間がかかるものだという認識を持っておいたほうがいいかもしれません。
-修理についてお願い-
楽器修理につきましては、当社では基本的に自店内で修理を行っておりますが、当社へのパーツ供給のないブランドの楽器につきましては、メーカー修理とさせて頂いております。
どんなに急いで修理してほしいと思ってもメーカー修理は約3週間の最低納期がかかりますし、また、その混み具合で1-3ヶ月かかってしまう場合も多々ございますので、その期間をご理解頂けるお客様のみ取り扱いとさせて頂いております。
何卒ご了承下さいますようお願い致します。
*メーカー修理の為、納期短縮もできませんので、お急ぎの方や納期が遅れて困る方は、当店ではお取り扱いできません。ご了承下さい。
*自店内修理でも納期がかかる場合もございます。その都度お知らせいたします。
生産終了している型番のパーツは手に入りにくい
同じ型番でも、内部の基盤などは購入した年代によってマイナーチェンジしています。
全く同じパーツが入手できないこと、場合によっては修理が不可能なことも…あると思います。
修理完了後は、多少なりとも音に影響が出ることになるでしょう。
継続して全く同じ電子部品を入手するというのは現実的に難しいものがあります。
メーカーとしては、その製品の基本的な機能や仕様を出来る限り変えずに世代交代していくよう努力はしておりますが、この間における使用部品の改廃などにより、変更を余儀なくされる場合もあり、必ずしも100%の互換性があるものではありません。
修理サービス:ローランド http://www.roland.co.jp/support/repair/Service_charge_3.html
値段は見積もり→修理開始
楽器を預けたその場では、明確な修理代金は分かりません。
一度、症状や原因を見てもらって、見積もり後に修理することになります。
購入日付、購入店舗が記載された保証書をきちんと保管しましょう。
楽器の保証期間は1年〜5年ぐらいのものが多く、無償で修理を行ってくれる場合もあります。
購入日付、購入店舗が記載された保証書は保管しておきましょう。
修理期間中の代機は?
ギターなどの本体は難しいかもしれませんが、アンプやデジタル機器ならメーカーによっては、修理期間中の代機を用意してくれるところがあります。
どうしても「近日ライブで使用する!」などの時は、楽器屋さんに相談してみましょう。
修理後は必ずチェック
修理後は必ずチェックをするようにしましょう!
あと修理明細を保管しておくことをオススメします。
楽器リペア、修理代の相場っていくらぐらい?
ざっくりですが、修理値段やリンクをまとめてみました。
※おおよその金額です。楽器店によって料金や修理完了納期は異なります。
ギター・ベース本体
- 弦交換(弦代別):500円ぐらい〜
- ストラップピン穴補修:500円ぐらい〜
- ネック、弦高、オクターブピッチの調整:無料〜5,000円ぐらい
- ネック折れ修理:35,000円〜60,000円ぐらい
- ペグ交換:2,000円ぐらい~
- ピックアップ交換(パーツ代別):3,000円〜5,000円ぐらい
- ジャック、スイッチ、POT、コンデンサーなど交換(パーツ代別):1,000円ぐらい〜
- フレットすり合せ:6,000円ぐらい~
- ナット溝調整:2,000円~
- リフィニッシュ(塗装):ボディのみなら約50,000円ぐらい〜、ネックやヘッドなども含めると約80,000円〜90,000円が相場
エフェクター
- 回路修理:3,500円ぐらい~
アンプ
- 真空管交換(パーツ代別):3,000円ぐらい〜 ※真空管相場:1個4,000円ぐらい〜
- ジャック交換:1,500円ぐらい〜
- バイアス調整:8,000円ぐらい〜
参考:バイアス調整とは
ドラム
※ほぼパーツ交換になります。
参考:Pearlパーツオフィシャルカタログ
参考:dwパーツ
管楽器
参考:ヤマハ銀座店 管弦楽器リペアセンター 点検・調整・修理 料金表
最後に
楽器が壊れてしまうことは、珍しいことではありません。
簡単な修理なら自分でできるようになっておいたほうが便利ですが、わからない場合は楽器屋さんなどに相談しましょう。
ライブでおもいっきり演奏できるようにするためにも、楽器を日々大切にしたいですね!
あなたの楽器を守るのはあなたしかいません。
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya