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高品質なサウンドが魅力のデジタルリバーブ。ギター用おすすめコンパクトエフェクター BOSS RV-5

高品質なサウンドが魅力のデジタルリバーブ。ギター用おすすめコンパクトエフェクター BOSS RV-5

自宅やスタジオ内での練習時でも、まるで大きなコンサート・ホールで演奏しているかのような音響効果を得ることができるエフェクターがリバーブです。

演奏する場所の広さや壁・天井など建物の環境に至るまで、音の反響を造り出す要素は幅広く、自然な空間が作り出す残響音はギター・サウンドをより豊かにしてくれます。

その効果をデジタル的に造り出すリバーブは、隠し味的な使い方から個性的なスペース・サウンドまで様々な音の広がりを再現してくれる、ギタリストにとって魅力的なエフェクターです。

スタジオ・ユースにも耐えうる高品質なリバーブ

BOSS RV-5 Digital Reverbは、空間系のエフェクターに定評があるBOSSの中でもスタジオ機に匹敵するほど質の高いサウンドを誇るエフェクターです。

コンパクト・エフェクターでありながらラック・タイプのリバーブに劣ることのない高い品質は、ギタリストだけでなく他の楽器のプレイヤーにも幅広く使用されていることから、その信頼度が高いことが分かります。

基本となる3つのモードを使いこなそう

rv5_gal

RV-5には、左からエフェクターそのものの音量レベルを調節するE.LEVELツマミ、リバーブの掛かり具合を調整するTONEツマミとTIMEツマミがあります。

そして最右部にリバーブの効果を6段階に切り替えることのできるMODEツマミとなっています。

このMODEツマミを使いこなすことがRV-5を使いこなすコツであり、演奏場所や周囲の楽器とのバランス、そして楽曲そのものへの効果を考慮して各モードを選びましょう。

ルームリバーブとホールリバーブは自然界にある残響を再現

6つのモードのうち、3つはリバーブの定番とも言えるROOMHALLPLATEです。

ROOMは文字通り小さめの部屋の中で楽器が響くような残響音を得ることができます。

HALLも文字通りホール会場の中で楽器が響く音をシミュレートしています。

ROOMよりも広い場所で音が反響しているので、その響きも粗い感じに聴こえ、残響音が聞こえ始めるまでの時間も長くなっています。

プレートリバーブは金属的で明るいサウンド

次にPLATEモードですが、これは残響音が明確に響くイメージの明るいサウンドが特徴です。

PLATEとは金属の板を指すのですが、これはデジタル・ディレイが世に登場する前に広く使われていたアナログ・エコーが鉄板エコーと呼ばれていたことに由来します。

昔はアナログ・エコーの他に、リバーブ効果を得るために壁や天井に音を反響させやすい材質を使ったエコー・ルームの中で楽器を鳴らしてリバーブ効果を得ていました。

共に金属的なリバーブ効果が明るいサウンドの基になっています。

鉄板エコー

http://www.preservationsound.com

質感をコントロール

これら各モードを設定し、TIMEツマミを調整することで残響の長さ=つまり部屋の大きさを変えるイメージで操作をし、TONEツマミでは、楽器を鳴らしている部屋そのものの材質の違いをイメージして操作をします。

音の吸収が良い部屋で鳴らす柔らかい感じの音」と、「金属やコンクリートの壁に直接音が響くような硬い音」との違いだと考えてよいでしょう。

TIMEツマミとTONEツマミの使用法は各モード共通です。

個性的な3つのモードでオリジナル・サウンドを造り出そう

RV-5では前述の基本的なモードの他、SPRINGGATEMODULATEと更に3つのモードによって個性的なリバーブ効果を得ることができます。

スプリング・リバーブ

スプリング・リバーブ

http://www.garrettaudio.com

まずSPRINGモードですが、これはスプリング・リバーブという古くからギター・アンプに搭載されているリバーブ効果をシミュレートしたサウンドです。

スプリングとは文字通りバネのことで、テンションを掛けて張られたバネが音で振動し、共鳴することによって得られるエコー効果です。

古いギター・アンプには本物のバネが張られたアナログ回路のスプリング・リバーブが搭載されており、バネが共振する「ビョンビョン」というノイズが混ざる感じが大きな特徴となっています。

ゲートリバーブ

次にGATEモードですが、これはゲートリバーブというリバーブ効果をシミュレートしています。

音の残響というのは、通常は徐々に減衰していくものですが、ゲートリバーブは残響が突然消えてしまいます。

自然の音響効果ではありえない現象ですが、元々はリバーブの後ろにノイズゲートというエフェクターを接続したことによって生まれたサウンドでした。

アナログ機器が主流だった昔、楽器の音が鳴っていない間もサーという静かなノイズ音やマイクやピックアップによるハムノイズが発生するのが当たり前のことだったのです。

ノイズゲートはそれらのノイズを回路内で消してしまうエフェクターであり、その特性によって鳴り続けている残響が突然消えるという効果が生まれたのです。

不自然な響きとはいえ、その独特な効果はとても面白いリバーブサウンドと言えるでしょう。

揺らぎを加えた独特の美しい残響

最後にMODULATEモードです。

モジュレーション系のエフェクターのように音の揺らぎが加えられたリバーブ音を得ることができます。

ギターの原音にもエフェクトが掛かるコーラスとは異なり、リバーブ音の部分だけに揺らぎの効果が加わるので、とても美しい残響音に感じます。

BOSS RV-5

あると便利なBOSSアプリ

定番のコンパクトエフェクターをアプリ内で|BOSS Pedal Sketch

演奏する曲ごとにセッティングを登録したり、お気に入りのアーティストのセッティングを登録したり、使い方は様々。

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