評価の高いギター・ルーパー。おすすめループ・エフェクター BOSS RC-3
ソロパフォーマンスやバンド演奏の演出、果ては個人練習にまで役立つコンパクト・エフェクターがあります。
それが、RC-3 Loop Stationです。
本機はBOSSのコンパクト・ループエフェクターの先駆けとなったRC-2の後継機として、2011年に発売されました。
RC-2は演奏しているサウンドを録音し、さらにそれをループ再生しながらオーバーダビングを繰り返すという一連の作業をリアルタイムで行える、いわゆるループエフェクターです。
本記事でご紹介するRC-3は、RC-2と比べて性能が大幅にパワーアップしています。
もくじ
最新技術が詰まったコンパクト・エフェクター
メモリーの増強はその最たるものです。
RC-2は録音時間を最長16分、フレーズ記憶数を11としていました。
一方でRC-3は録音時間が最大3時間、フレーズ記憶数が99となっており、より多くのフレーズを本体に収録できるようになっているのです。
さらに、RC-3はUSBケーブルでパソコンと接続することで、フレーズデータをパソコンに保存できるようになっています。
この機能により、パソコンのメモリーが許す限りフレーズを保存できるので、本体のメモリー数を気にする必要がありません。
以上、RC-3の進化したポイントを述べたところで、次節では本機の使い方をチェックしてみましょう。
RC-3の基本的な使い方
ループエフェクターといえば、ギターリストやベーシストがソロ・パフォーマンスに使用する機材として有名ですね。
本機も簡単な操作でソロパフォーマンスを演出することができます。
ソロパフォーマンスにRC-3を使う際の基本的な使い方は、以下のとおりです。
メモリーを選ぶ
RC-3には1番から99番のメモリーが設けられています。
ソロ・パフォーマンスを行う際は、まず使用するメモリーを選ぶことになるのですが、90番から99番にはメーカーが作成したデモが記録されているので、最初はこれ以外のメモリーを選ぶようにしてください。
なお、使用するメモリーはディスプレイの下にあるボタンで選択できます。
ペダルを操作する
メモリーを選んだら、いよいよパフォーマンスのスタートです。
RC-3は一度ペダルを踏むと録音を開始し、もう一度ペダルを踏むと録音をストップして自動的にオーバーダビングを開始します。
ループ再生と停止
オーバーダビング中に一度ペダルを踏むとループ再生に切り替わり、もう一度踏むと再びオーバーダビングを開始します。
ループ再生やオーバーダビングを停止する際は、ペダルを素早く2回踏んでください。
RC-3をソロ・パフォーマンスに使用する際に行う操作はこれだけです。
しかし、本機はもっと多様な使い方ができるので、次節でさまざまな使い方をご紹介しましょう。
RC-3を徹底的に使いこなそう
上でご紹介した使い方は、あくまで基本中の基本です。
ここでは一歩進んでRC-3をより有効に活用する方法をご紹介します。
予め用意したフレーズを使う
RC-3は作ったフレーズを本体に記録できます。
ですので、ライブ中に事前に保存しておいたフレーズなどを再生することも可能です。
なお、本機はFS-5Uなどのフットスイッチを繋げるようになっています。
フットスイッチでフレーズを切り替えられるように設定すれば、曲中に足元の操作だけでいくつかのフレーズを使い分けられて便利です。
効果音やBGMを鳴らす
RC-3はオーディオ機器からの信号を入力できるAUX端子も装備しているので、CDなどから取り入れた音源を録音しておき、ライブ中の効果音として使うこともできます。
また、本機は最長録音時間が3時間と長いので、ライブ中にギターを替える時などに録音しておいた曲をBGMとして鳴らす、といった使い方も可能です。
ソロの練習や作曲に使う
RC-3が役に立つのはライブ本番だけではありません。
たとえば、ジャズのコード進行に合わせてソロを練習したい時などにRC-3にバッキングを録音してループ再生させれば、MTRなどよりも簡単に練習用トラックが作れます。
このほか、同様にコード進行を録音して上に載せるメロディーを考えたり、逆にメロディーを録音して、それに合うコード進行をいろいろと試してみることも可能です。
つまり、RC-3は自宅での練習や作曲にも役立つエフェクト・ペダルなのです。
このように多様な使い方ができるRC-3は2万円強で購入できます。
ただのエフェクターとしてではなく、クリエイティビティをアップさせるツールとして、本機を手元に置いてみてはいかがでしょうか。
あると便利なBOSSアプリ
定番のコンパクトエフェクターをアプリ内で|BOSS Pedal Sketch
演奏する曲ごとにセッティングを登録したり、お気に入りのアーティストのセッティングを登録したり、使い方は様々。