ハモリも簡単!コンパクトなおすすめピッチシフター/ハーモナイザー・エフェクター BOSS PS-6
ギターの音程を変え、一人でギターを弾いているのにツインギターのハモりができたり、コードの音程を変化させたりと色々な使い方ができるのがピッチ・シフターです。
その効果的なエフェクト効果から、世界中でのギタリストに使用されるエフェクターですが、ここではピッチ・シフターの最先端とも呼べるBOSSのPS-6 Harmonistを紹介します。
もくじ
PS-6最大の魅力は3声ハーモニー
PS-6の前身モデルである初代PS-2からPS-5までの各モデルとも、その高品質なサウンドから多くのギタリストに愛用されていました。
PS-6はその品番と共にBOSSブランドならではの高い性能を受け継いでいるのはもちろんですが、更に画期的な機能を搭載し、現代版ピッチ・シフターとして充実した製品となっています。
冒頭でも紹介したように、ギター・ソロなど単音弾きの際、3度や5度などの音程に設定して2声のハーモニーを鳴らすのがピッチ・シフターの代表的な使い方です。
これにより、一人でリード・プレイを演奏していても、まるで二人で弾いているかのようなサウンドを演出できます。
3声ハーモニー
PS-6は更に1声を追加し、何と3声ハーモニーでのサウンド・メイキングを可能にしています。
この3声ハーモニーでのギター・プレイと言えば、クィーンのブライアン・メイが使い手として代表的なギタリストですが、ブライアン・メイはピッチ・シフターやハーモナイザーではなく、3台のアンプとディレイを使用しています。
3台のアンプそれぞれに対してディレイタイムをズラして掛けることで3声のハモりを演出していました。
PS-6はノータイムでの3声ハーモニーを実現し、しかも12のキー指定に加え、メジャー・キー/マイナー・キーの選択も可能になっています。これにより、楽曲のキーに応じた和音を奏でてくれるので、よりナチュラルなハモりを実現しています。
もちろん、通常の2声のピッチ・シフターとしての使用はもちろん、オクターバーのようにオクターブ上のピッチに設定すれば、12弦ギターのようにキラびやかな音色を出すことも可能です。
ピッチ・シフターとは思えない程充実した機能
また、3声ハーモニーを利用した面白い機能として、サウンドに独特の厚みを生み出すDETUNEモードを備えています。
3度や5度など綺麗にハモりが生まれる音程ではなく、わずかに音程をズラした2声を加えることによって、コーラスとはひと味違うサウンドを生み出します。
スーパー・ベンド・モード
また、アームの無いギターでもアーミング・プレイを可能にするスーパー・ベンド・モードでは-3オクターブから+4オクターブという非常に広い音域の中でのピッチ・シフトが可能です。
この機能によって、ベースよりも低い低音域から超高音域まで様々な音を出すことができるため、まるでワーミー・ペダルのような過激な演奏も可能にしてくれます。
なお、PS-6はスーパー・ベンド・モードのときだけフット・ペダルがアンラッチ状態になります。
つまり、ペダルを踏んでいる間だけスーパー・ベンド・モードの効果が得られるので、ギタリストの感覚で微妙な操作をすることができます。
とにかく色々試すのが使いこなすコツ
PS-6のコントロールはBALANCE(兼RISE TIME)、SHIFT、FALL KEY(兼FALL TIME)、MODEの4つのツマミで操作します。
多彩な機能を満載しているだけあって、コンパクト・エフェクターながらこれらのコントロールを非常に細かく設定できる反面、使いこなすまでに若干の時間が掛かるということもあります。
中でもSHIFTツマミは下部に3 VOICE HARMONYと記されていることから、3声ハーモニーでの使用を始め、ピッチ・シフターやデチューン、またスーパー・ベンドの各モード時での音程を設定するものです。
キー設定が重要
このSHIFTツマミで細かく設定できる音程と、KEYツマミでのキー設定の組み合わせを使いこなすことが、よりPS-6を効果的に使用するコツと言えます。
コンパクト・タイプのエフェクターながら、従来のピッチ・シフターに比べて様々な機能を追加し、且つ高い音質を誇るPS-6 Harmonistには、ギタリストの個性を際立たせる可能性が秘められています。
あると便利なBOSSアプリ
定番のコンパクトエフェクターをアプリ内で|BOSS Pedal Sketch
演奏する曲ごとにセッティングを登録したり、お気に入りのアーティストのセッティングを登録したり、使い方は様々。