最初の一台にもおすすめのギター・フィードバッカー/ブースター・コンパクトエフェクター BOSS FB-2
ギターの音量や歪みを上げる役割を持つエフェクターがブースターですが、エフェクター類の中でも定番的な位置付けの割に、これほどギタリストによって用途が幅広いエフェクターも珍しいのではないでしょうか。
また、エレキギターの初心者にとって、ブースターとはどんなエフェクターなのか、今一つ解りづらいという声も少なくないようです。
もくじ
ブースターがなぜ必要か?
単に音量を上げるだけならボリュームペダルでも良いし、また多くのギタリストがイコライザーやオーバードライブをブースター代わりに使用する、といった方法を取っています。
ギターのサウンドメイクにおいて、それほど色々な方法で使われているブースターは、目立たずとも重要な位置づけのエフェクターであるとも言えます。
製品名にBOSS初の「ブースター」の名を冠したFB-2 Feedbacker/Boosterは、ブースターとしての性能はもちろん、フィードバッカーとしての機能も搭載しています。
以下、FB-2の特徴や仕様、使い方のコツなどについて紹介していきます。
ブースターに求められる色々な役割がFB-2一台でカバーできる
ブースターの役割は冒頭に述べたとおりですが、ギタリスト個々のブースターの使用方法を挙げてみると、
- ゲイン=歪みを上げる
- 高音域や低音域など、特定の音域をブーストする
- ブースターを常時ONにしてバッファー的に使う
- クリーンブーストとして使う
- アンプの前に繋ぎ、それまで経由したエフェクターなどが原因で発生した音痩せの補正に使う
などなど、非常に幅広い上にギタリストによって求めるものが異なります。
ブースターというエフェクター自体は多種多彩なものが発売され、メーカーや機種によって用途が異なりますが、その中から自分の音作りにあったブースターを選ぶことになります。
FB-2はブースターに求められる幅広い役割を、ほぼ1台でこなしてしまうというギタリストにとって大変ありがたいブースターなのです。
守備範囲の広いFB-2を使いこなすには
様々なメーカーから発売されているブースターの多くはコントロールがひとつしか無いというシンプルなレイアウトのものも多く、それらに比べるとFB-2のコントロールを使いこなすには、ある程度の慣れが必要になるでしょう。
FB-2の各コントロールは以下のようになっています。
BOOST LEVEL
出力をコントロールします。前後に接続する他の機材によって、歪み具合や音量が変化します。
FEEDBACK
フィードバックをON状態にしたときのフィードバックのしやすさを調整します。
TONE
BOSS製品に共通する基本的なトーン・コントロールです。右に廻すと高音域が強調され、左に廻すと高音域がカットされた柔らかい音になります。
CHARACTER
ブースターとしての特性と掛かり具合を調整します。
これら4つのコントロールの中でも、CHATACTERコントロールがFB-2の最大の特徴でしょう。
ツマミを左に廻しきるとフラット・ブースター、右に廻しきるとミッド・ブースターとなりますが、この調整にTONEコントロールでの調整を加えることで、トレブル・ブースターとしての使い方も可能になります。
CHARACTERとTONEを相互的に設定することで、実に幅広いブースト効果を得ることができるため、始めに手に入れるブースターとしても最適な1台です。
音量が小さくても自然なフィードバックが得られる
エレキギター特有の奏法ともいうべきフィードバック。
本来、アンプとギターが共鳴して起こるノイズの一種を意図的に発生させるものですが、この効果を簡単に得たいというときにFB-2は大変役に立ちます。
FB-2のフィードバックは、フィードバックしやすい音域を瞬時に捉え、その音域を上げることで効果を生んでいます。
そのため、フィードバック効果を得るためにはアンプ・スピーカーが不可欠であり、ヘッドフォンでの使用時はフィードバックは得られません。
その構造からオシレーター系のエフェクトで生み出すフィードバックよりも自然な響きが得られ、アンプの音量が小さくてもフィードバック効果が得られるのは大変便利です。
また、ペダルを踏み続けながらギターを弾くと、ワウを掛けたような音になったり、フィードバックしたりと予測不能なサウンドになり、過激なソロにも使うことができます。
あると便利なBOSSアプリ
定番のコンパクトエフェクターをアプリ内で|BOSS Pedal Sketch
演奏する曲ごとにセッティングを登録したり、お気に入りのアーティストのセッティングを登録したり、使い方は様々。