最終更新：2017/3/18

プロギタリストも絶賛のおすすめオーバードライブ・コンパクトエフェクター BOSS BD-2

世の中に無数に存在するオーバードライブペダルの中には、名機と呼ぶべきペダルがいくつか存在します。

そんな名機の中でも、最高のサウンドとリーズナブルさを備えた名機中の名機と呼べるのが、BOSSが1995年に発売したBD-2です。

ピッキングニュアンスを生かす

BDとはBlues Driverの略であり、BD-2はまさにブルースやブルースロックのようなピッキングニュアンスが重視されるジャンルに最適なオーバードライブペダルとなっています。

フェンダーの名作チューブアンプである’57 Twin Ampのような、温かみのある歪みを目指して開発されたBD-2は、前述のブルースロックなどを演奏するギタリストだけでなく、多くのロック・ミュージシャンから高い評価を受けました。

現在に至るまで、ラリー・カールトンやポール・ウェラーなどの海外アーティスト、山中さわお、岸田繁、田渕ひさ子などのロック・ミュージシャンがBD-2で素晴らしい演奏を残しています。

上記の使用ミュージシャンを見るだけで、フュージョン系からグランジ系まで幅広いジャンルの演奏にBD-2が用いられていることがわかるでしょう。

このように幅広いジャンルでBD-2が用いられているのは、このペダル1台で多彩なサウンドを作り出せるからにほかなりません。

BD-2のコントロールはGAIN、TONE、LEVELの3つだけと、とてもシンプルです。

GAINで歪みの深さを、TONEで音質を調整し、ONにした時の音量をLEVELでコントロールするという点は、ほかの歪み系エフェクターとなんら変わりません。

BOSS BD-2 コントロール

しかし、BD-2はこの3つのコントロールだけで、ピッキングの強弱で表情が細かく変化するようなクランチサウンドから、ややハードロックよりな歪みまでを演出できます。

こうした音作りの幅広さから、BD-2は多くのギタリストの支持を集めているのです。

最初にご紹介するのは、BD-2らしいブルージーなオーバードライブサウンドの作り方です。

BD-2を、GAINを10時の方向まで上げ、TONEを1時の方向にセットした状態でギターとアンプの間に繋いでみてください。

これだけで、非常にコントローラブルかつブルージーなオーバードライブサウンドを作り出せます。

LEVELはONとOFFを繰り返しながら音量差を調節すると良いでしょう。

このセッティングなら、仮にアンプがジャズコーラスのようなソリッドステートでも、簡単にチューブアンプのような温かい歪みを作ることができます。

なお、BD-2は歪みの粒立ちが粗めなので、多少GAINを上げてもバンドサウンドの中で埋もれません。

次に、BD-2をクリーンブースターとして使ったセッティングをご紹介します。

BD-2はメインの歪みとしてだけでなく、高品質なクリーンブースターとしても多くのギタリストに愛用されているエフェクターです。

BOSSのDS-2との組み合わせは特に秀逸で、カート・コバーンなどがDS-2とBD-2を組み合わせることで伝説的なサウンドを作り出しています。

Kurt Donald Cobain

このほか、GAINを3時の方向、TONEを1時、LEVELを9時と10時の間にセッティングすればスティーヴィー・レイ・ヴォーン風のサウンドを出せたりと、BD-2はリーズナブルなオーバードライブとは思えないほど多彩なサウンドを作り出せるエフェクターです。

Stevie Ray Vaughan

BD-2のように細かなピッキングニュアンスを再現でき、しかも多彩なサウンドを作り出せるエフェクターが約1万円で手に入るのですから、ギタリストならば購入しない手はないでしょう。

BOSS BD-2

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