ギター初心者におすすめのオートワウ。コンパクトエフェクター BOSS AW-3
オートワウとは、その名のとおりペダルワウのように自分でペダルを操作しなくても、自動でワウ効果をかけてくれるエフェクターでタッチワウとも呼ばれます。
ギターのカッティング奏法などによく用いられますね。
楽器の音量に応じてワウ効果をかけるため、ペダルワウには不可能な細かいワウ効果を得ることができるのも大きな魅力の一つです。
分類としてはイコライザーなどと同様、フィルター系のエフェクターになります。
今回ご紹介するのは、BOSSのコンパクトエフェクター、AW-3 Dynamic Wahです。
Dynamic Wahの特徴
AWシリーズの現行モデルであるAW-3 Dynamic Wahの特徴はなんといってもコンパクトエフェクターとは思えないほどのその豊富すぎる機能にあります。
盛りだくさんの機能
ピッキングに反応してそれぞれの音にワウ効果をかけるピッキングワウモードには、UPとDOWNの二つのモードを搭載。
王道のワウサウンドが得られます。
続いて、よりエッジの効いたシンセ風のワウ効果をかけるSHARPモード。
かなりクセの強いワウ効果が得られます。
ピッキングに依存せず、自分で入力したテンポに応じてワウ効果をかけるTEMPOモード。
ペダルワウを一定のテンポで上下させているような効果と思えばわかりやすいでしょうか。
このモードに切り替えてからペダルを長押しし、LEDが点滅し始めたら自分でペダルを踏んでテンポを調整、再びペダル長押しでテンポを確定することができます。
最長四秒まで設定可能。
そして人間の声のような効果を得る、飛び道具的なHUMANIZERモード。
これについては後述します。
ベースインプットも備え、ベースでの使用も可能です。
おまけに別売のEV-5 エクスプレッションペダルを接続すれば通常のペダルワウとしても使用可能です。
それぞれのワウ効果は三つのツマミでかなり細かく調節可能です。
充実のコントロール
AW-3 Dynamic Wahのツマミは全部で四つあります。
- DECAY：エフェクトが変化する時間を調節する
- MANUAL：周波数を調節する
- SENS：入力レベルに対するワウ効果のかかり具合を調節する
- MODE：モードを切り替える
これらのツマミでかなり細かい音作りが可能です。
初心者のかたはまずはプロギタリストなどのオススメのセッティングを参考にすると良いでしょう。
必殺の飛び道具的HUMANIZERモード
なによりも注目してほしいのは、なんともBOSSらしい飛び道具的な機能のHUMANIZERモード。
「ヒューマナイザー」の名前どおり、ギターに「ア・イ・ウ・エ・オ」と人間の声のようにしゃべらせることが可能です。
HUMANIZERモード時はSENSツマミとMANUALツマミがVOWEL1とVOWEL2ツマミとなります。
それぞれで「a・i・u・e・o」を選択すると、「アエ〜アエ～」「オイ〜オイ～」「ウエ〜ウエ〜」のような、まるで人間がしゃべっているかのような超個性的なサウンドを得ることができます。
VOWEL1とVOWEL2を同じ母音にするとフィルターのような使い方も可能です。
HUMANIZERモード時もEV-5エクスプレッションペダルに対応しており、その場合二つの母音をペダル操作で自由に切り替えることができます。
安価で多彩なオートワウ
他のBOSSエフェクター同様、価格が安いことも魅力です。
電源は9V乾電池かACアダプターですが、かなり電力を食うのでアルカリ電池かACアダプターの利用がオススメです。
難点としては、エフェクトをかけた時の音量差が少し気になる点です。
常時かけっぱなしにするなら問題ありませんが、演奏中に切り替える場合は同時に他のエフェクターをかけて補うことができれば理想的です。
王道のワウサウンドから、飛び道具的な使い方まで、一台あればプレイの幅が広がること間違いなし、ギタリストだけでなくベーシストにもおすすめできるエフェクターです。
