ギター入門
ギターをもっと楽しむWebマガジン
search
真空管の交換で音は変わるのか!?Blackstar コンボアンプ編
最終更新:

真空管の交換で音は変わるのか!?Blackstar コンボアンプ編

「真空管アンプなんだからやっぱし力の入れどころは真空管でしょ!」

「力入れすぎちゃって割れないようにしないと!」

真空管は割れませんが、少し力がいるのは事実なのであります。

今回は、コンボアンプの真空管の交換についてのレポートです。

これまでのお話

プライベートスタジオ、Ao.staPPを運営していますが、そこに置いているギターアンプはもちろん真空管アンプなわけです。

スタジオはこちら!

北摂箕面 music studio | aostapp 大人の音楽人へ 極上の演奏空間を。箕面でプライベートスタジオをレンタルしよう!

ってことで、置いてる機材はメンテナンスできなければなりません。

しかし、ただただメンテナンスためだけに部品をそろえるとかって……ちょっと消極的やん。

ってことで、どうせ買わなきゃならないなら、こだわりとチャレンジだ!

ってことで、気になる真空管を買ったわけだす。

ギターアンプ用の真空管を購入する。 – AO.の音楽と楽器とたくさんの物欲。

今回は、買った真空管をどうにかしてやります!

真空管ギターアンプの真空管を変えます

目的は2点!

です。

登場人物

amp engineer

Ao.staPPお抱えのアンプ職人ひろし君と一緒に今回はチャレンジします!

アンプ

真空管アンプメンテナンス表

真空管

※いずれもElectro Harmonix社掲載のSovtek社製ロシアンtube

工具

その他

試奏のためのエレキギターとギタリスト(今回はひろし君で代用します)です。

Ao.staPPお抱えのアンプ職人ひろし君

意外に軽装で挑めます。

ここで少し回路についておさらい。

プリとかパワーとかなんやねん、を簡単に。

ギターアンプの音の出る仕組みを真空管に意識して簡単に書くと

エレキギター

ケーブル

プリアンプ(真空管:プリ管)

パワーアンプ(真空管:パワー管)

ケーブル

スピーカー



という段階をたどって音が出ています。

すべての部分が変わることで音が変わるわけです。

もちろんアンプ部分の真空管が変わって音が変わるし、ケーブル、スピーカー、ギター、耳のどれが変わっても音が変わって聞こえる可能性があるのです。

解体前のサウンドはこちら。

アンプヘッドを解体

コンボ、ヘッドいろいろありますが、まずはその内臓内部構造をあらわにしなければなりません。

BlackStar Artisan 15 コンボアンプ。真空管交換

コンボアンプは背中のビスを外せばヘッド部分がとれる構造が多いです。

そう、そっと背中に手を回してブラジャーのホックを外すようにダンディーに行きましょう。

BlackStar Artisan 15 コンボアンプ。真空管交換

あらわになった姿ですね。

真空管や電源部など大きな部分が箱から飛び出している、いわゆるアンプの形です。

BlackStar Artisan 15 コンボアンプ。真空管交換

おお!なんと整然と並ぶ真空管たち!非常に美しい作りですね。

BlackStar Artisan 15 コンボアンプ。真空管交換

丁寧に設置されている真空管ガード的な金網を猛スピードで外します。

ひろし君は手さばきが早いです。

最新のiPhone6のシャッタースピードをもってしてもその姿を捉えることはできません。(決して早弾きギタリストではありません)

BlackStar Artisan 15 コンボアンプ。真空管交換

BlackStar Artisan 15 コンボアンプ。真空管交換

真空管ガードを外すと、そこには大リーグ養成ギプスを付けたパワーアンプのお出ましです。

EL84EH. エレハモのスタンダードなパワー管ですね。

blackstarはusedで手に入れたあたりのアンプなので、これが出荷時ものか前オーナーのセッティングかはわかりませんが、このパワー管が入ってました。

こいつが調子が悪いのでしょうか。

BlackStar Artisan 15 コンボアンプ。真空管交換

一つ外してやりました。

ギプスはその力の矛先を失っています。

BlackStar Artisan 15 コンボアンプ。真空管交換

真空管を外してやりました。

ギプスはなかなかのツワモノでした。

blackstarさん、バリ取りお願いします。
BlackStar Artisan 15 コンボアンプ。真空管交換

EL84EH → EL84Mに差し替えます。

マッチレス専用設計のパワーチューブ、特にクリーンサウンドがどのように変わるのか

気になります。

この差し込み部分が、少々「硬い」というのが正直なところですね。

弾いてみて確認します。

お?

おお?

確かに変わった気がするぞ?

刺さるようなプレゼンスの部分が若干抑えられて、聴きやすい音になった……気がするぞ?

サウンド動画はこちら。

動画じゃ全然伝わらん……

PAにもつないで聞き比べたけど驚きの分からなさです。

そんなレベルなんですね。

ですが、スタジオユースレベルのボリュームで直接耳で聞き比べたら確かに違います。

大人っぽいとでもいいましょうか。

これは好みのサウンドに近づいた感がありますね。

パワーアンプでも音変わるんですね!なるほど。

いやぁ、真空管はかなり簡単に差し替えができます。

プラグインという表現がしっくりくる。

これで音の変化を楽しめるならこれはエフェクター感覚ですね。(ちょっと言い過ぎ?)

でもエフェクターより安いですし。

少々長くなってきたので、お待ちかねのBadCatのプリチューブ差し替えは次回!!

この記事を筆者のサイトで読む

ライタープロフィール

ドラマー・音楽スタジオ運営

AO.

ポップスを中心とした多ジャンルのオリジナル、カバーバンドに複数在籍及び主宰するITエンジニアドラマー。

一児の父親。

好きなドラマーは沼澤尚、Benny Greb、Steve Gadd、Stanton Mooreなど(いろいろ……)1995年頃からコピーバンドのドラマーとしてドラム活動を始め、これまで数々のバンド、セッションに参加。

趣味の領域を超えて長く深い音楽への思いが、憧れのプライベートスタジオを作ってしまう。

そしてその仲間内の利用だったプライベートスタジオをレンタル解放。

大阪北摂で細々と副業で営んでおります。

大衆利用のレンタルスタジオにはない、こだわりぬいた音楽空間でいろんな人とつながっていきたい。

ドラムの話のみならず、各種機材、バンド、作曲編曲、いろいろ関わっています。

現在ドラムレッスンを検討中。

ウェブサイト:http://aostapp.wixsite.com/aostapp

ブログ:http://aostapp.hatenablog.com

Twitter:AOstaPP

Facebook:aostapp

このライター・クリエイターへメッセージを送る

記事一覧

続きを読む
続きを読む