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AMT-ELECTRONICS-SS-20

ロシア生まれのギター用プリアンプ。AMT ELECTRONICS SS-20

憧れの真空管サウンドを足下エフェクターで。

いつの時代もギタリストにとって、音の核となるプリアンプへのこだわり、いいかえれば信念が存在します。

今回はギタリストの間でも定評のある、AMT ELECTRONICS SS-20を紹介したいと思います。

AMT ELECTRONICSとは?

AMT ELECTRONICS(エーエムティーエレクトロニクス)

http://www.montreuxguitars.com

AMT ELECTRONICS(エーエムティーエレクトロニクス)はロシア生まれのメーカーです。

ロシアといえばELECTRO-HARMONIX社(エレクトロ・ハーモニックス)なども有名ですね。

ロシアのメーカーは技術力の高さも有名です。

80年代より電子楽器、機材を作製してきた老舗のブランドです。

旧ソ連時代は個人流通がメインでソ連崩壊後もロシア国内にとどまっていましたが、近年西欧方面や米国に進出したことで世界流通してきました。

日本では新興メーカーのイメージがありますが、歴史と実績のあるメーカーです。

プリアンプやアンプシミュレーター方面の制作に力を入れており、便利でクオリティの高い製品を数多く発表しています。

今回の機種、プリアンプSSシリーズや有名アンプサウンドを再現したシリーズが人気です。

参考:AMT ELECTRONICSについて

SS-20とは?

同社の代表的なモデルでペダルプリアンプに分類されます。

ラックタイププリアンプにも劣らない音質をペダルで実現!と謳(うた)われています。

音質は迫力があり、芯もしっかりしていて各モードともパワフルな印象を受けました。

これはトランジスタ回路とは違う真空管のサウンドがでていると思います。

3つのモードがありスイッチ操作でチャンネル切り替えができるのも実戦向きですね。

もちろんSEND-RETURN(センド・リターン)回路も搭載していますので音質の劣化やエフェクトの乗りが改善されます。

SEND-RETURN回路も搭載

そしてこれが今風ですが、キャビネットエミュレーターが搭載されたラインアウト(LINE OUT)端子があります。

これによりミキサーやパソコン(インターフェース)に直接接続し録音などに使用することができます。

まさに現代ギタリスト向けに設定されたプリアンプツールだと思います。

注意点はあくまでプリアンプとして扱うこと!

エフェクターと同じように考えていると能力を発揮できないどころか故障の原因にもなりますので、接続には要確認です。

各部機能、モード解説

3つのサウンドモード

3つのサウンドモード

サウンドセットとしてCLEAN・DRIVE・CRUNCH・DRIVE LEADの三種類が使用できます。

クリーンはその名の通り、クランチはピッキングに反応する柔軟な歪み、リードはパワーのある強い歪みが出せます。

ペダルでチャンネル切り替え

左側のスイッチでCLEAN/DRIVEを切り替えることができます。

曲により瞬時に切り替えることができるのはうれしいですね。

右側のスイッチでCRUNCH/LEADを切り替えることができますが、CLEAN選択時には動作しません。

ソロとバッキングの切り替えに、または曲中での歪み量変更も手軽にできますね。

ツマミ解説

上段ツマミ群

上段ツマミ群

こちらはCLEANチャンネル用EQなどです。

特に変わった仕様ではありませんので直感的に使っていけるでしょう。

EQの可変域が大変わかりやすくてキレイにかかります。

おそらく12時センターだと思います。

GAINは歪まないですが、太さが増していくイメージですね。

下段ツマミ群

下段ツマミ群

こちらはDRIVEチャンネル用EQなどです。こちらも特に特殊なものはありません。

EQの使いやすさは同じくですね、GAINが二系統あるのは地味に助かる気の利いた仕様です。

ちなみに本体の真ん中左寄りに小さなスイッチがありますが、こちらはクランチチャンネルのキャラクターを選ぶことができます。

押し出される中心帯域を選ぶ感じなので好みの位置に設定しましょう。

こんな人におすすめ!

足元で音色をコントロールしたい、設定したい

上述の通り、三種類の音色をあらかじめ設定しておけることですね。

それを足元で操作できることも大変実戦向きで素晴らしいと思います。

真空管の歪みを使用したい

接続や扱いはエフェクターと同じとはいきませんが、場所を選ばず、真空管の歪みを使用したい人にもオススメできます。

宅録でも真空管サウンドを使用したい

ラインアウト(LINE OUT)端子が搭載されているのは助かりますね(それだけでも大変高価なのです。)。

今でこそ直接接続できるヘッドアンプなどもありますが、やはりペダルタイプの大きさであることは大きなアドバンテージですよね。

真空管機種はどうしても大きくなりがちですし、場所が限られる方はどうでしょうか。

筆者が独断と偏見で語る!

太く輪郭のハッキリした音質

さて、プリアンプ選びはアンプ選びと同じ。

ということでサウンドキャラクターに関しては一度音を聞いてみることで判断するしかないですね。

あえて言葉にするなら「質実剛健(しつじつごうけん)」というイメージかと思います。

ややクセはありますが太く輪郭のハッキリした音質です。

歪みはウォームでありながらも激しくエッジの立った印象の歪みです。

あとはやはり値段ですね、4〜5万円くらいの推移ですので少し思い切りがいるかもですね。(これでもプリアンプ市場ではお買い得の域ですが…)

私の個人的なこの機種の強みはやはり宅録での使用時ではないでしょうか。

真空管回路が使用できるメリットはかなりあると思います。

こと歪みはまだシミュレートでも再現しきれていないところですしね。

そして注意点ですが、付属のアダプターではノイズが乗るというレビューが山積していました。

電気規格があっていないことが原因のようです。

DC12V 1.25A以上 センターマイナスという規格であるかを確認して使用しましょう。

接続もこの機種のあとにはスピーカーケーブルをヘッドアンプのRETURNに接続するようにしましょう。

最後に

この大きさでプリアンプとしての機能をしっかり持っている機種はそう多くありません(歪みしかだせなかったりするプリアンプも多いのです)。

プリアンプというものを理解したうえで興味を持たれている方は一度試してみてはどうでしょうか?

私は宅録用のプリアンプとして試してみたいと考えているところです。

著者プロフィール

ギタリスト

カジワラアキヒロ

京都在住のギタリスト、レッスン、サポート等しながら自身のバンドも活動中。

エレクトロバンドのギタリストとして活動していた時にエフェクターに興味津々。

ただ、マニアという程ではなく愛好家。

現在は宅録を研究中。

ウェブサイト:http://kjwr.hatenablog.com

Twitter:kajiwara_tw_th

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