曲のキー(調)ってなに?
よくカラオケなどでもある「キー(Key)を変更で!」ってどういう意味なのでしょうか?
今までスケール、コードのことを学習してきましたが、今回は「キー」について解説したいと思います。
それが曲にどのように使われているのかをご紹介します。
曲にはキー(調)がある
世の中にあるほとんどの曲には「キー(Key)」というものがあります。
日本では「調(ちょう)」ともいいます。
例えば「この曲のキーはCだね」とか「これはAmの曲だね」など言うことがありますが、実際調というものはどのようなものなのでしょうか。
調というのは「メロディーやコードが、ある音に関連付けられて構成されている音の組織」というものです。
ここでの「ある音」というのはスケールの1番最初の音です。
すなわち音階に従って曲のメロディーやコードが構成されているということです。
そして調には
- 長調(ちょうちょう)
- 短調(たんちょう)
の二種類があります。
長調と短調
ということになります。
長調は明るい雰囲気を持ち、短調は暗い雰囲気を持っています。
例えば、Cメジャースケールを使ってメロディーとコードを構成しているとき、その曲の調は「ハ長調である」といいます。
ちなみにハ長調の「ハ」というのは「ド」を表します。
「ドレミファソラシド」はイタリア語なので、日本語で表す場合は「イロハニホヘト」を使って表します。
それぞれは
イタリア語:ドレミファソラシド
↓
日本語:ハニホヘトイロ
となります。
話がそれましたがもとに戻します。
Cマイナースケールを使ってメロディーとコードが構成されているとき、その曲の調は「ハ短調である」といいます。
ただしここではハ長調、ハ短調の代わりに
- Cメジャー
- Cマイナー
という表記を使います。
また英語で
- Key of C
- Key of Cm
などとも表します。
すなわちある曲がCメジャーだった場合、その曲は基本的に「ドレミファソラシド」の音だけを使って作られているという意味です。
転調と移調
転調というのは曲の途中で調が変わることです。
転調は曲の雰囲気がガラッと変わるところが特徴です。
The Beatles(ビートルズ)|Something
ジョージ・ハリスンの代表作の1つです。
この曲は最初はCメジャーですが、1:13~1:46の間はAメジャーに転調し、それ以降はCメジャーに戻ります。
対して移調というのは、もともとの調を別の調に移すことです。
例えば、Cメジャーの曲をDメジャーに変えるとこは移調になります。
男性が歌っている曲を女性が歌う場合もキーをあげることがあります。
これも移調です。
まとめると
- 転調→曲の途中で調が変わる
- 移調→曲全体の調を違う調に移す
ということです。
長調と短調の例
いくつかの例をご紹介します。
Cメジャーの曲
The Beatles(ビートルズ)|Let It Be(レットイットビー)
ポール・マッカートニーの代表作です。
GLAY(グレイ)|HOWEVER
Cマイナーの曲
高橋洋子|残酷な天使のテーゼ
DALI(ダリ)|ムーンライト伝説
いかがでしょうか。
調によって曲の雰囲気は変わってきます。
キー当てクイズ
では、いくつか曲をあげますので何のキーか予想してみてください。
答えは最後に発表します!
B’z|Ultra Soul
Stevie Wonder(スティービー・ワンダー)|Isn’t She Lovely(イズントシーラブリー)
The Beatles(ビートルズ)|Michelle(ミッシェル)
最後に
キーの話はいかがでしたでしょうか。
実はキーによって使われているコードはある程度決まっています。
それは次回紹介しましょう。
クイズの答え
- 1曲目→C#マイナー
- 2曲目→Eメジャー
- 3曲目→Fマイナー
でした。
どうでしょう?わかりましたか?
ライタープロフィール
キーボーディスト
佐々木祐
北海道札幌市出身。
19歳の時に専門学校に入学し、音楽理論などを2年間学ぶ。
キーボーディストとしても活動しております。
こちらの方で音楽理論の記事を作っていました。
ウェブサイト:http://mrpianoman0620.blogspot.jp
Twitter:sasasa_maegami